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ピクミン3は、2013年7月13日に任天堂から発売されたWii U用ゲームソフト。ピクミンシリーズの第3作目で、前作『ピクミン2』から実に9年ぶりの新作である。
2020年10月30日には、Nintendo Switch用ソフトとして新要素を加えた移植版『ピクミン3 デラックス』が発売した。
概要[]
今作の主人公はオリマーたちホコタテ星の面々ではなく、食糧危機に瀕したコッパイ星のチーム (アルフ、ブリトニー、チャーリー) がピクミンの星に食料 (果実) 調達をしにいくストーリー。オリマー・ルーイもストーリー中盤から登場し、後述のミッションモードではプレイアブルキャラクターとなる。 現実のWii U GamePadと連動した「GPAD」を用いた様々な機能が登場し、なかでもオートで目的地まで移動する機能"ここまで移動"を使うことで、これまでよりもさらに段取りを組んだ探索をすることができる。今回はリーダーが最大3人になり、隊列を最大3つ組むことができる。
前作に登場した地下洞窟やゲキニガスプレーは廃止、紫ピクミンおよび白ピクミンはミッションモードのみの登場で、その代わり新たに岩ピクミン・羽ピクミンが登場した。他のWii Uソフトと同じくオンラインによって、アップデートでの更新データ (追加コンテンツ) やランキングの実装がなされている点は、過去作品と大きく異なる。オンラインの利用はシリーズ初。また、グラフィックが『2』から9年もの時を経て大幅に向上し、よりフォトリアル的な表現がなされている。
ムービーや図鑑を除き今まで主人公たちは冒険中終始無言だったが、アルフたち3人は探索に合わせてリアルタイムで会話するので、特に敵との戦闘中などは臨場感のある仕上がりになっている。
ストーリー[]
第5次ベビーブームによる莫大な人口増加と無計画な気質が原因で食糧難に瀕したコッパイ星。食料を求めて無人探査機・スパロウを宇宙に放ち、唯一反応のあった星に「PNF-404」と名付ける。調査隊のアルフ・ブリトニー・チャーリーは宇宙船ドレイク号に乗って星に向かったが、着陸寸前でアクシデントにあい3人はバラバラになってしまう。アルフは降り立った先で不思議な生物・ピクミンに出会い、2人と合流する為、母星に持ち帰えれる食糧を集める為にピクミンと共に冒険を始める。
キャラクター[]
プレイヤーキャラクター[]
ピクミン[]
ピクミンは今までの5種に加え、新たに2種のピクミンが登場する。
- 全モードで登場
- ミッションモードのみ登場
ネタバレ注意!! この記事は作品の核心部分に関する要素が含まれている可能性があります。お読みになる方はご注意ください。(読み飛ばす) |
原生生物[]
前作以前から登場する生物のほとんどは今作でリデザイン、及びディテールの作り込みがなされている。今作のボス戦には新規BGM、中ボスには『2』のボス戦BGMのアレンジver.が設けられている (が、あくまで中ボスだからか、生物の反撃パターン時の壮大な部分はカット)。ラスボスはもちろん専用の新規BGM。
No. | 名前 | 分類 | 始 | 再 | 迷 | 交 | 哀 |
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01 | チャッピー | ||||||
02 | ペロチャッピー | ||||||
03 | テンテンチャッピー | ||||||
04 | コチャッピー | ||||||
05 | テンコチャッピー | ||||||
06 | クマチャッピー | ||||||
07 | チビクマ | ||||||
ダンゴナマズ | |||||||
ブタドックリ | |||||||
ミズブタ | |||||||
フーセンドックリ | |||||||
フタクチドックリ | |||||||
ユキフタクチ | |||||||
ミズンボウ | |||||||
カワスミ | |||||||
アワダコ | |||||||
コガネモチ | |||||||
ウジンコ♀ | |||||||
ウジンコ♂ | |||||||
トビンコ | |||||||
ブリコ | |||||||
カブリムシ | |||||||
トビカブリ | |||||||
ウオノコ | |||||||
エボシトバシ | |||||||
ホシオトシ | |||||||
カジオコシ | |||||||
ビリー | |||||||
シャコモドキ | |||||||
デメジャコ | 中ボス | ||||||
カニタマ | |||||||
サライムシ | |||||||
トロロタラシ | |||||||
マリグモ | |||||||
ツブラケメクジ | |||||||
イモガエル | |||||||
オタマ | |||||||
ハンボ | |||||||
カレハンボ | |||||||
シロシジミ | |||||||
キシジミ | |||||||
アカシジミ | |||||||
ウスバミツモチ | |||||||
ハチスズメ | |||||||
ヘビガラス | 中ボス | ||||||
ケダマグモ | 中ボス | ||||||
ヨロヒイモムカデ | ボス | ◯ | |||||
オオバケカガミ | ボス | ◯ | |||||
オオスナフラシ | ボス | ◯ | |||||
タテゴトハチスズメ | ボス | ◯ | |||||
ヌマアラシ | ボス | ◯ | |||||
アメニュウドウ | ラスボス | ◯ |
エリア[]
果実[]
詳細は「果実」を参照。
(果実レポートは各果実ページに記載)
果実から採取したジュースが毎晩の食料となり、1作目に日数制限をもたらした生命維持装置のような役割を果たす。全30種類で計66個=最大で99日分の果実が回収可能で、お宝のように全回収することも、自身のプレイスタイルに合わせて最小限の回収に止めることも可能である。ゲームのテンポは少々損なわれるが、果実を回収する度にジュースを精製して瓶詰めするムービーが流れる。プレイ後生搾りジュースを飲みたくなること請け合い。果汁1.00=1日分で、半日分の果汁はその次に採取したものとでミックスジュースになり、色も混ぜ合わさる。初めて果実を回収した際は、ブリトニーによる果実レポートがGPAD内に解禁される。
アイテム[]
パケシス[]
- いにしえのパケシス
- ヨロヒイモムカデが飲み込んでいる。回収すると迷いの雪原に行けるようになる。
- 折れたパケシス
- オオスナフラシが飲み込んでいる。回収すると交わりの渓流に行けるようになる。
強化アイテム[]
回収すると様々な機能を利用できるアイテム。回収しなくてもストーリー進行に問題はなし。いずれもガチャガチャのカプセルの様なものに入っている。ヨケ笛以外の3つは先に星に来ていたオリマーが残しておいたもの。
- ヨケ笛
- 『3』での新たな要素で、回収すると十字キーの左右で"ヨケ笛"が使えるようになる。使用時は笛音と共に隊列が転がるように左右に移動する。
- アンチ・エレキ
- 前作にも登場。宇宙服に耐火性能が備わるアンダーウェア。
- フレア・ガード
- 前作にも登場。宇宙服に耐電性能が備わるアンダーウェア。
- メタルスーツZ
- 前作にも登場。宇宙服の耐久力をアップするアンダーウェア。
その他[]
- 大地のエキス
- ゲキカラスプレー (ゲキカラエキス)
- バクダン岩
- 再び『1』のピクミンサイズになり、今度は全てのピクミンが扱える。
- ルーイ
- 救難信号を受けて交わりの渓流に向かいタテゴトハチスズメを倒した時と、再会の花園で食料を盗みルーイが逃走した先でヌマアラシを倒した時の2度回収することになる。1度目の回収時の名は「ホコタテ星人」、2度目は「要注意人物」。
航海日誌[]
『1』のオリマーの航海日誌のようにその日の活動を振り返る日誌が読める他、ピクミンを消滅させてしまった・作業に無駄が多かったなどやり直したい時、過去に戻り、エリア選択の段階からやり直すことができる。ただし遡った先でセーブをしてしまうとそれまでの日誌はリセットされてしまうので注意。
GPAD[]
現実のGamePadと連動しており、より世界観に入り込んだプレイができる。マップ上をタッチホールドするとカメラを鳥瞰にしてエリア全体を見渡し、2画面でピクミンたちの作業や生物の様子を確認できる。(テレビ画面利用時のみ) 未探索場所は黒いモヤがかかる。見渡し中は全ての動作・作業がポーズする。また、隊員で探索を手分けさせたい時、マップ上の行きたい場所を指示して「ここまで移動」機能を使うと、隊列ごとオートで目的地まで移動してくれる。バックグラウンドでも可能なので、移動している間に他の隊員で作業できる。また、エリアの所々に落ちている探索メモ (「ピクミンの生態」「原生生物の生態」「オリマーの日誌」「操作ガイド」「エリアの攻略」「その他」) を見ることができる。
- リプレイ
- 1日の終わりにGPADを使い、マップ上でその日の行動を振り返ることができる。再生・一時停止や倍速再生も可能。
ロックオン・突撃[]
新たに追加された操作。生物 (植物) や仕掛けをロックオンして照準を合わせ、ピクミンを「突撃」させ一気に奇襲攻撃をかけることができる。ロックオン中は画面がゴーグルをのぞいたようなものになり、右下にロックオン対象の名前が表示される。前作までのCスティックによる隊列移動とは違い、隊列のピクミン全員を対象に吸着させるもの。
サブゲーム[]
ミッションモード[]
3つのミッションにチャレンジするモード。コントローラが2つあれば2人で協力してプレイできる。追加有料ステージも配信された。
- 「お宝をあつめろ!」 - 果実や原生生物を回収してコインを稼ぐ
- 「原生生物をたおせ!」 - できるだけ多くの原生生物を倒す
- 「巨大生物をたおせ!」 - ストーリーモードで倒した巨大生物と戦い、できるだけ短時間で倒す
ビンゴバトル[]
1Pと2Pがビンゴをしながら対戦するモード。1Pがキャプテン・オリマー、2Pがアルフを操作し、さまざまな敵や果物がかかれたビンゴカードが与えられる。プレイヤーはビンゴカードと同じ絵の物を集めていくだけではなく、ビンゴとしてゲームを成立させなければならない。戦略的にビンゴを行うために、相手の状況を随時確認しながらゲームを進める。ヤブレカブレを回収すると対戦に有利なアイテムを獲得できる。先にビンゴを揃えるか、敵の陣地にある勝利のマカロンを回収すると勝利。
プレイスタイル[]
- TV + Wii U GamePad + Wiiリモコン・ヌンチャク
- TVをメイン画面、Wii U GamePadをサブ画面 (GPAD)、Wiiリモコン・ヌンチャクをコントローラとして遊ぶプレイスタイル。ピクミンを投げる動作などをポインタを合わせて行うため、より直感的な操作が味わえる。「Wiiであそぶ」から若干の仕様変更がなされ、ピクミンの解散はヌンチャクを軽く振る。
- TV + Wii U GamePad
- TVをメイン画面、Wii U GamePadをサブ画面(GPAD)およびコントローラとして遊ぶプレイスタイル。ゲームキューブ版のピクミンと同じ操作方法で遊ぶことができる。GPADはゲームパッドの画面に表示される。
- TV + Wii U GamePad + Wii U PROコントローラー
- TVをメイン画面、Wii U GamePadをサブ画面(GPAD)、Wii U PROコントローラーをコントローラとして遊ぶプレイスタイル。Wii U GamePadで遊ぶ方式と同じように動作するが、GPADはテレビに表示される。
- Wii U GamePadのみ
- TVを使わず、Wii U GamePadのみで遊ぶプレイスタイル。GamaPadで画面・コントローラの両方を担う。操作方法はWiiリモコン・ヌンチャクの使用感に近い。2014年6月4日のアップデートより、タッチペン操作にも対応。
- Wii U GamePad + Wiiリモコン•ヌンチャク
- 上記と同様にTVを使用せず、GamePad搭載のセンサーバーを利用し、GamaPadを画面に、Wiiリモコン+ヌンチャクをコントローラにするプレイスタイル。
オンライン[]
- Miiverseの利用
- GPADのカメラモードで撮影したスナップを、MiiVerseのピクミン3コミュニティで共有することができる。(※Miiverseのサービスは2017年11月8日をもって終了している。)
- 世界ランキング
- 「ストーリー」クリア時の果実の回収数、果実全回収時の日数、「ミッション」で各ステージをクリアした時のベストスコアでランキングに参加することができる。世界中のプレイヤーの中で、どのくらいに位置しているのかがわかる。
その他、ゲームのアップデート、eショップでの追加ミッション購入に用いる。
更新データ[]
Ver.1.2.0(2013年10月2日配信)
- ミッションモード「お宝をあつめろ!」のステージ6を無料開放
- 追加有料コンテンツ第1弾・ミッションモード「お宝をあつめろ!」ステージ7〜10セット配信
- ミッションモードの世界ランキング画面で世界記録が具体的な数字で表示される
Ver.1.3.0(2013年11月6日配信)
- Ver.1.2.0の更新内容
- ミッションモード「原生生物をたおせ!」のステージ6を無料開放
- 追加有料コンテンツ第2弾・ミッションモード「原生生物をたおせ!」ステージ7〜10セット配信
Ver.1.4.0(2013年12月2日配信)
- Ver.1.3.0の更新内容
- ミッションモード「お宝をあつめろ!」「原生生物をたおせ!」のステージ11を無料開放
- 追加有料コンテンツ第3弾・ミッションモード「お宝をあつめろ!」ステージ12〜15&「原生生物をたおせ!」ステージ12〜15セット配信
Ver.2.0.0(2014年6月4日配信)
- Ver.1.4.0の更新内容
- GamePadのみのプレイスタイル時、タッチペン操作に対応
- ミッションモードの結果画面に「再挑戦」ボタンが追加
- その他いくつかの問題修正
開発[]
元々E3 2008での宮本茂のコメントにおいて、Wii用として開発していることを発表していたが、E3 2011で宮本らの回答でWii U向けに開発を切り替えたことが明かされた。E3 2012におけるプレゼンテーションの冒頭でPVが大々的に公開され、名称が正式に発表された。岩ピクミン・羽ピクミンもここでお披露目された。
(岩ピクミンは名前と共に姿が公開されたが、羽ピクミンはPVの冒頭と最後に後ろ姿のみ映るサプライズ的な公開) PV内では未登場のプレイヤーやステージも確認でき、岩ピクミンの手足の色や、ロックオン時のエフェクトなど完成版との細かい仕様の違いが見られる。2012年のWii Uローンチ発売に向けて開発が進められていたが、その後2013年に発売が延期となった。
E3 2012公開の初トレーラーはミッションモードの特に原生の杜を中心に構成され、BGMもミッションモードの曲を使用している。岩ピクミンがその名前と共に紹介されたほか、新機能であるスキャン・突撃を利用した場面もある。トレーラーの冒頭と最後には完成品のスタート画面にあたるもの (ライティングなど細部は異なる) が使用され、まだ正体の明かされぬ後ろ姿しかうつらぬ羽ピクミンが印象的になっている。橋を建設する場面でなぜか水場に溺れない1匹の岩ピクミンがいる。ムービー内では完成版とのいくつか異なる点が見られる他、本編未登場エリアも使用されている (ROM内には残っている模様)。
当時初めて公開されたキーアートでは岩ピクミンの手足が黒い。またプレイヤーキャラのラフ画像も公開され、ピクミンの横に当初の予定だった4人のプレイヤーが描かれ、アルフ、ブリトニー、チャーリーと、没となった背の高いキャラがいる。ラフ画ではキャラクターの下にABCDとナンバリングがされており、当時から名前が決まっていたかは不明だがそれぞれのイニシャルになっている (A→Alph"アルフ"、B→Brittany"ブリトニー"、C→Charlie"チャーリー")。
- 完成版との主な違い
- ブリトニーのイメージカラーが黄色
- スキャン時のエフェクトは、対象の生物の縁が水色に発光する
- タイトルロゴの"3"が新種である岩、羽の花と同じ紫色[1]
- スタート画面のライティングがほの暗い
- 登場した原生生物
- ミズンボウ
- ウスバミツモチ
- コチャッピー
- チャッピー
- トロロタラシ
- カワスミ
- ヨロヒイモムカデ
- エボシトバシ
- カジオコシ
- カレハンボ
- ペロチャッピー
余談[]
- プレイスタイルに応じて、GamePadあるいはTV画面上でメイン画面を見るよう誘導するようになっており、ピクミンが歩いたりドレイク号が飛行したりしている。
- 航海日誌の背景に時折ピクミンの星座が出現する。
- エリア選択画面の船内では、チャーリーのあひるさんや、とあるボスとの戦闘後にはユニークなものが浮遊している。
- ROM内の未使用データの中にパンモドキやダイオウデメマダラなど既存キャラや、名称不明のいくつかの新生物が確認されている。
- 発売の折に米国任天堂の各公式Facebookにて、ピクミンの紙人形のデータ(印刷して切り抜いて使う)[2][3][4]と、写真加工に使える画像素材[5][6]が無料配布された。これらを利用して自由にピクミンのいる写真を作成し、TwitterかInstagram上で「#PikminPics」と「#Pikmin3」のタグをつけて投稿。「ピクミンたちを現実世界の冒険へ連れ出そう」という企画を催していた。[7]2018年11月現在データのダウンロード可能。(数回の投稿にわたり告知が行われたがデータは同様のものである。)
以上でネタバレ部分は終了です。 |
他言語での名称[]
言語 | 名前 | 意味・由来 |
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英語 | Pikmin 3 |
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ドイツ語 | Pikmin 3 |
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スペイン語 | Pikmin 3 |
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フランス語 | Pikmin 3 |
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イタリア語 | Pikmin 3 |