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ピクミンは任天堂によるゲーム・シリーズの名称及び、それらに登場するキャラクター。

概要 編集

とある星に生息する。二足歩行で行動し、頭に植物のついた半動半植物の不思議な生き物。主に頭部と胴体に分けられる。人間などのような腰のくびれはない。それなりに丸みのある尻をもつ。手足ともに三本指。

ピクミン1匹1匹ではとても弱く、ほっとくとすぐに食べられたり潰されたりして死んでしまう。しかし群れのリーダーとなる者がいることで、さながら蟻のごとく隊列し、敵と戦ったり、重いものを運ぶこともできる。敵との戦闘中は、振り払われても恐れずに果敢に立ち向かう。日没後は天敵であるその他の原生生物が活発になるため、オニヨンあるいは拠点内に避難するか、隊列の中に加えずにおきざりにすると敵にやられてしまう。(日没後のムービーで、宇宙船とオニヨンが飛び立った後の地上でチャッピーなどに食われる)

外伝作品をのぞき、基本的に表情に乏しく、ゲーム性などもあいまって何を考えているのかわからないが、何もしないでほっとくと座ったり、寝転んだり、頭の葉の手入れをする者もおり、可愛らしい仕草を見せてくれる。隊列を組んでいるとつまづいて転んでしまう者や勝手にどっかにいこうとする者もいる。これはきちんとプログラミングされた行動であるが、しばしばバグと勘違いされる。鳴き声も、表情の乏しさに反して場面によって活気のある声で鳴いたり、間の抜けた声で鳴いたり、敵に捕食され際には悲痛的な鳴き方をしたりと、感情を感じさせるかのような声色の変化をみせる。ピクミンのデザインはかわいすぎて死なせてしまった時にショッキングになるようなものではなく、"守ってあげたくなる"ベストなラインを追求している。

一方アニメーション作品では「ゲームではできないことをやる」という宮本の指針のもと、オリマーとピクミンたちの日常が描かれ、ピクミンごとの性格すら感じるような様々な表情をみせていた。『Hey!』でもわたげを見つけて目を輝かせたり、仲間を驚かしたりと、より自由・愉快でかわいらしい一面をムービーなどで見ることができる。

繁殖 編集

繁殖は生物自身による出産や産卵などではなく、母体であるオニヨンにペレットあるいは原生生物の死骸などを持ち込み、それらを栄養として繁殖する。回収した物体の栄養価によってオニヨンが吹き出す苗の数が変わる。地上(隊列)には種類問わず一度に100匹のピクミンしかいることができないため、既に地上に100匹いる場合はそれを超える量の養分を回収していても、ピクミンを生まない。ポポガシグサの場合も同様。

成長 編集

ピクミンの植物は成長し、花>蕾>葉の順で足が速い。(しかし紫の花は白の葉よりも遅い。)苗を引っこ抜かずに地中に埋めたままにしておくと、地面から大地のエキスを吸収し、一定時間ごとに葉から蕾、花へと成長する。引き抜き後は大地のエキス を吸った時、ゲキカラスプレーを浴びた時、ミウリンに埋められた時一気に花へと成長する。攻撃力や足の速さは劣れど、葉や蕾だからといって死ぬわけではなく、戦いで花弁が散っても、またエキスを吸えば花を咲かす。

ピクミンは地中にいる時から引き抜かれた後も大地のエキスを養分とするようだが、引き抜き後は必ず摂取しなければいけないわけではない。かといって光合成をしている描写もない。自立後根を張らずにどのように栄養を吸収しているのかは一切不明。

習性編集

多くの生物が初めて見たものを親だと思うように、ピクミンは自分を引き抜いたものに従う習性をもつ。ゲームでの登場時種類ごとに違った場所に生息しているが特段別々に行動しているというわけでもなく、一度プレイヤーが仲間にするとみな一緒に行動する。種類間の争いなども一切なく、個々の細かい特性を除けば同様の習性をしている。他に星に生息する生物に比べ非常に高い知能をもち、リーダーの投げ・指示によって、接触したもの、近くにあるものに反応して適宜行動する。(前述の様に稀に勝手に行動することもある)しかし意思疎通をはかれるほどの知能があるかは不明で、運搬行動は本能でもある。『3』では高台(段差の上)に投げると必ず振り返って手を振る。

隊列編集

苗をひっこぬくとピクミンはリーダーのもとに集まり、隊列する。フリーピクミンはフエで呼んでやれば隊列に加わる。一度に隊列できるピクミンは100匹[1]。プレイ中の画面右下には"隊列 / 地上"のピクミンの数が常に表示される。洞窟内では"隊列 / 洞窟内"の数となる。(右側のピクミン数は地中に埋まっているものを含む)

隊列にいるピクミンは基本的にひたすらリーダーについていくのみで、プレイヤーが投げてやったり、隊列を解散したりすることで、自主的に行動するフリー状態となる。GC版ではCスティックを用いることで、隊列を様々な形態にし、擬似的にフリー状態となって、近くにものや敵があれば反応する。[2]

作業 編集

運搬 編集

ピクミンが物体を持ち始めると運搬物の上には持っているピクミン数 / おもさ=運搬に必要な最小数が表示される。1匹で運搬できる一部のものは表示されない。運搬の際はピクミンの足が速いほど、また運搬しているピクミンの数が多いほど、早く運搬できる。

ピクミンはペレット、原生生物の死骸など自分たちの栄養となるものをオニヨンに運ぶ。どのオニヨンに運び込まれるかは『1』では"最小数のピクミンで一番多い種類"、『2』以降の作品では"最終的に運んでいるピクミンの中で一番多い種類"で決まる。(後者は途中で運搬に加わったピクミンの種類も影響する。)『2』以降の作品では分数の色が目指しているオニヨンの色になる。(オニヨンが合体している場合は吹き出す苗の色)洞窟内では死骸も全て探査ポッドが回収し、ポコに換算される。

お宝、果実といった栄養源以外の収集物やピキノツユクサの実は宇宙船に運びに行く。オリマーは、求めに応じてピクミンが自分たちの栄養源とならない物も運搬してくれることに当初疑問を抱いていたが、「ピクミンは引き抜いた者を自分達のリーダーだと思い従順に働き、リーダーが労働力ほしさの為にピクミンの数を増やしてくれることで繁栄できるという、 ある種の共生関係を築く生物なのでは」と推測している。

開拓 編集

星には様々なギミックがあり、ピクミンに指示すると開拓してくれる。

フリー状態 編集

隊列に加わっていない状態のピクミンを「フリーピクミン」と呼ぶ。厳密には作業中のピクミンもフリー状態であり、『2』までは作業中も含めフリーとして数えられていたが、『3』のピクミンインフォでは作業中のフリー数と休憩中のフリー数が分かれて表示される。

フリー時は頭の植物がそのピクミンの色に発光する。『1』の時のみ、発光に加えて体色が減退し白っぽくなる。投げた時は発光し、作業中・突撃時は発光しない。フリーピクミンは直接投げて指示した時のように近くにあるものに対して自主的に行動し、自分の作業を終えても近くに運べるものがあったり、害敵がいたりする場合は反応する。

作業中のものも含め、日没時に拠点の外(ロケットやオニヨンがある場所の外)にいるフリーピクミンは自らオニヨンに帰れないので、時間までに拠点内に入れておくか、フエで呼んで隊列に加えておく必要がある。『2』では洞窟突入時のフリーは勝手にオニヨンに戻り、洞窟各階層の穴突入時及び、間欠泉で脱出する際は勝手に隊列に戻る。いずれの場合も作業は中断するので、回収中のお宝がないかチェックすると良い。また、洞窟内で地中に埋まっているピクミンは放っておいてしまうと2度と回収できず、死亡ピクミンにカウントされる。

耐性編集

ピクミンの種類によっては、火、水、電気、毒のいずれかに耐性をもつものもいる。しかし非耐性には極端に弱く、大体は混乱して走り回る。急いでフエで呼んでやると元に戻り、通常通り隊列に入る。放っておいたりフエで読んでも遅かったりすると死んでしまう。非耐性への対処は下記参照。

全作品共通

  • 火 - 火を浴びると頭の植物が燃える。急いでフエで呼べば助かる。ちなみに"火"と"爆発"は別物なので注意。
  • 水(攻撃) - 攻撃などで直接水を浴びた際は頭の植物が水に包まれ、フエで呼べば火、毒のようにすぐに助かる。
  • 水中 - 溺れてしまった場合、フエで呼ぶと少しだけ移動するため、それを岸にあがるまでこまめに繰り返す。無事に上がれれば体を振るわせて水を払い、フリー状態になる。あまりにも岸までの距離が長いとそのまま溺れて死んでしまうので注意。
  • 毒 - 頭の植物に毒ガスがまとわりつく。急いでフエで呼べば助かる。

作品によって異なるもの

  • 電気 - 感電すると『1』『2』では黄ピクミン以外即死。『3』のみ死亡はせず、痺れて一定時間動けなくなる。

その他紫ピクミン以外はタマゴムシの発するにおいに混乱してしまい、カマドフマの音波にはいずれのピクミンも動きを止めてしまう。前者はフエで呼び戻せるが、後者は音波を発している間に燃えたり溺れたりしてしまうと間に合わない可能性がある。

種類 編集

ピクミンはそれぞれ『1』『2』初登場は体色、『3』初登場は外見的特徴に基づいて"〜ピクミン"と命名されている。アデリーペンギンのような目の種と、『2』以降の作品で登場した蟻のような目の種がいる。現在7種のピクミンが確認済。何らかの理由でオニヨンを発見されていない紫、白を除き、ピクミンの種類だけオニヨンも存在する。『1』のエンディングでは緑や黒などのオニヨンが宇宙を飛行していたことから、まだ見ぬ種類のピクミンの存在が示唆されている。

『1』で初登場 編集

花弁の色は白。

赤ピクミン
シリーズを通して主人公が最初に出会うピクミンであり、種族、シリーズそのものの看板的存在。攻撃力が高く、炎に強い。
青ピクミン
攻撃力は低めだが、ピクミンで唯一水中を泳ぐことができたり、橋建設などの工作作業が得意と、何かと器用。
黄ピクミン
投げると他ピクミンよりも高く遠くに飛ぶ。電気に触れても死なない・ひるまない上、自ら通電させることもできる。穴を掘るのが得意。


『2』で初登場 編集

花弁の色はピンク。

紫ピクミン
足は遅いが1匹で他ピクミン10匹分のパワーがある。戦闘では随一のパワーを発揮、重いものも簡単に持ち運ぶことができ、耐性はないがそれを十分に補う。大柄な(太っている?)体格をしている。タマゴムシの発するにおいには動じない。
白ピクミン
小柄で足が早い。毒耐性がある上に自身も毒を有しており、敵が捕食した際は命と引き換えにダメージをくらわせる。地中に隠れたお宝を探知できる目をもつ。


『3』で初登場 編集

花弁の色は紫。

岩ピクミン
さながら岩のごとく、水晶などを破壊することができる。他ピクミンとは違い張り付くことができないが、投げでの特攻性があり、刺しや踏みつけ攻撃が効かない。耐性はなし。
羽ピクミン
小柄で、空をとびながら移動するため水上に連れることも可能。お宝や果実を運ぶ時もとんでいるので、地上の生物に邪魔されないで運搬できる。耐性はなし。


亜種編集

以下2種は、繁殖のためピクミンから分化したものと思われる。

オニヨン
ピクミンの住処でありながら繁殖母体。
ポンガシグサ
ピクミンを投げ入れると花の色と同じピクミンのタネを芽吹く花。

その他

キノコピクミン
ピクミンがボケナメコの胞子に侵された姿。ボケナメコのまわりをついて回る。元のピクミンの面影はなく、体色は紫色で頭の植物は全て茶色いきのこの傘に、目元も三日月型の病んでいるような形になり、奇妙な姿へと変貌する。鳴き声も怪しい。オリマーや通常のピクミンを見つけると襲いかかってくる。オリマーの場合は振り解けば正気に戻るが、ピクミンとの戦闘の際は高確率でどちらかが負けて死亡する。青ピクミンのエラに似た白色の器官ももっているが元のピクミンの特性に関係なく水中に入ってしまうと溺れ、間欠炎に接触しようものなら燃えてしまい、無論フエはきかないのでこうなると二度と助けることができない。フリーの青ピクミンも敵と認識し、攻撃してしまう。ボケナメコそのものを倒せば確実に正気に戻る。
ヤドリピクミン
チャッピー族に寄生あるいは一種の共生を行う。ヤドリピクミンそのものの姿は未確認。
ハチャッピー・コッパチャッピー
ヤドリピクミンに寄生されたチャッピーの姿。ハチャッピーはチャッピーとコチャッピーの中間くらいのサイズをしている。食事は宿主の方に任せているようで、ピクミンを見つけると通常のチャッピー同様襲ってくる。数匹の子供・コッパチャッピーを連れており、こちらはピクミンと同程度のサイズで襲ってはこない。(100匹を越えては出現せず、既に100匹連れていると親単体で行動している)親を倒すとコッパチャッピーは混乱して走り回るが、フエで呼ぶと隊列に加わり仲間となる。炎・水・電気・毒全てに耐性があり、汎用性が高い。親子共に地下に生息しているためコッパチャッピーを地上に連れて帰ることはできず、地上帰還の際は間欠泉の周りでオリマーたちを見上げている。帰還まで隊列にいたコッパチャッピーは死亡ピクミンにカウントされない。ポンガシグサに投げ入れればピクミンとして生まれ変わるが、途端に通常のピクミンと同じ扱いになる。コッパチャッピーの花弁の色は白。 

名前の由来 編集

元々は恐竜などが攻めてくる村で暮らしている、原始生物のゲーム企画があり、その住人を1匹、2匹の“ピキ”と呼んでいた。それから海外でも発音しやすい“ピッキー”に、その後商標の問題などもあり、改めて出した案の中から、ビタミンなど色んな言葉に似ていて発音しやすい“ピクミン”へと決まった。「宮本氏の飼い犬の名前のピックから」や、「“Pick Me(私を引き抜いて)”から」などとされることがあるがこれは誤り。[3]

ゲーム内での由来(設定)
オリマーが初めてピクミンを見た際、好物の「ピクピクニンジン」に似ていたことから"ピクミン"と名付けた。ピクピクニンジンは根が二股に分かれた形状をしている。

余談 編集

  • 赤、青、黄、紫、白ピクミンの声はシリーズを通して音楽を担当している若井淑氏。岩ピクミンの声は声優の長嶝高士氏、羽ピクミンの声は若井氏と同じく音楽担当の朝日温子氏がそれぞれ担当している。いずれも地声ではなく、1オクターブ半上げたもの。

考察 編集

  • 『1』や『2』の感動的なエンディングの一方、いずれの作品でも自分たちだけでは絶滅寸前の状況[4]にまでなってしまうようなピクミンたちは、群れのリーダーとなりうる者を、何らかの要因で星に引き寄せ、とどまらせようとしている可能性が考えられる。[5]不自然にもそう長くはない間に、『1』ではドルフィン号、『3』ではドレイク号、エンディング後の宇宙船と、3機もの宇宙船が墜落している。アルフたちの去り際を追いかけるシーンは彼らのいったような別れを惜しむものである可能性と、種の存続の危機を感じての行動の可能性もある。

脚注 編集

  1. ゲームバランスのため100匹になったが、GC、Wii、Wii Uいずれの機種も理論上はもっと多くのピクミンを動かすことができるマシンパワーがある。『1』のトレーラーでは100匹以上のピクミンを隊列していたことが画面の表示でわかる。
  2. Cスティック使用中は軽快な音楽が流れ、『2』ではオリマー、ルーイ、社長ごとに違ったアレンジがなされている。
  3. 宮本茂氏が語る、『ピクミン3』とWii Uのこれから - ファミ通.com
  4. いずれの作品においても、ほとんどの種類が地上に数匹、それどころかオニヨンが芽吹く1つの苗のみなことすらある。関連は不明だが紫ピクミンと白ピクミンは地下でポンガシグサを利用することでしか出会えず、純粋な彼らは未確認。最多は『3』冒頭の迷いの雪原でチャーリーと遭遇した黄ピクミンだが、後にブリトニーと遭遇した個体しかいないことから、チャーリーと共にオオバケカガミに捕食された模様。
  5. 『3』果実完収ENDエンディングより「ドレイク号がこの星に降りる時に起きた事故の原因は謎のままだ・・・ひょっとしたら彼らをこの星に引き寄せたのは・・・」